歩行日誌をつけよう!

 

歩行日誌に書くこと

  • ・日付、天気、体調、体重
  • ・食事の量、歩行の時間や距離
  • ・体の痛みの強さを10段階に表します

歩行日誌に書くこと

忘れがちな日常を記録する。

股関節症、膝関節症、腰痛症の方も、忙しく働いている壮年期の方も、体の調子を日々、痛みを自己管理する痛みの表(VAST日記)に記載し、自分自身で体の痛みを評価することが大事です。

生活習慣の改善すべきところを明確にする。

体調は、体の痛みや、体重の増減、運動量、そして天気などの気候まで・・・様々な要因によって日々変化します。

「今日は気分がいいな!どうしてだろう?」「今日は体がだるくて気が重い。どうしてだろう?」些細な日々の変化の原因を、日誌から読み解き、改善すべきところを明確にして評価することにより、自分自身で痛みをコントロールすることです。

「痛み」を数字にすることで自分の体や心を知る。

「体の痛み」とは、とても主観的なものであり、他人にその程度を理解することは難しいのが現状です。
生活習慣や、歩行運動により生じる「痛み」を数字に置き換えることで客観視し、「痛み」が生じる原因や状況を把握することで、「痛み」と上手に付き合っていくことができます。

歩行日誌と症例

症例1

メディカル・ノルディックウォーク(弯曲ポール)を使った保存的治療で股関節症が改善した

71歳 男性

63歳当時は股関節に巨大骨嚢腫があり、末期股関節症でした。メディカル・ノルディックウォーク(弯曲ポール)を行い、痛みと歩数を管理した結果、8年後(71歳)には、股関節症が改善しました。

症例2

痛みの原因は「運動不足」ではなく「歩き過ぎ」だった

64歳 女性

関節の痛みに悩まされていた女性は、「その痛みは運動不足による足腰の筋力の低下が原因」と思い込む、一日に10000歩以上歩いていました。歩き過ぎだと判断し、歩数を減らすように助言しても、その女性はすぐに歩行を減らすことはしませんでした。

しかし、歩行日誌をつけ、「痛みの数値」と「歩行数」の増減が見事に一いたしていることを自覚し、1日の歩数を半分に減らしたところ、痛みは4分の1に減りました。

症例3

ストレスや疲れが下肢の痛み担っていた

55歳 女性

下肢に痛みがあり、人工関節も勧められて悩んでいたYさんは、ご自身でも英語塾を経営しながらアルツハイマーの両親を介護すると言う多忙な日々を送っていました。歩行日誌をつけることを勧め、痛みについて観察をすると、痛みの強さとご両親の症状の悪化が比例していることがわかりました。介護に追われた時には痛みが強くなり、医療機関などと協力して負担が小さい時は痛みも小さくなる。こころのストレスや疲れが痛みに反映すると言うことが理解できました。

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